読めない地図を持っている
よく迷子になる。
待ち合わせを駅以外でしようものなら、よくわからない場所にたどり着く。
駅で待ち合わせたところで、10分は出口を探す。
なんだったら、数か月暮らしているこの家の所在だって、いまだにわかっていない。偶然、たどり着いている。
何年も暮らした実家だって、疲れていると場所がわからなくなる。どこにあるんだ。住所も忘れたのでもう帰れない。
脳内に地図を作るのが苦手なのはある。
それに加えて、どうやら疲れていると自分のデータを頭から消す癖がある。家や自分の家族情報とかを疲れていると忘れてしまうのだ。
そして、忘れてしまったらまたケータイのメモをみて「ああ。これが家の住所で、家族で・・・」と思い出す作業が始まる。
思い出すというより、覚える感じに近い。
そんなめんどくさい機能を持っている体だが、この機能のおかげもありいろんな出会いもある。
迷子になるたびに素敵なお店と出会える。
今日もおいしい食べ物を売っているお店に行けた。いい出会いだった。
今年もたくさんの迷子と忘却を繰り返して、新しい人やモノと出会えたらうれしい。