コインランドリーと時間の話
コインランドリーでぐるぐると回る洗濯物を見た。
重たい衣服は、洗濯機の上の方へ行くと自重で地面にたたきつけられる。
洗濯機の回転による力では重たい衣服は回り切れないのだ。
それが面白くて「もう一周」を何度もねだり、他人の洗濯ものが回る姿を遠巻きに眺める。
(今にして思うと、気持ちよくはない行いだったな。)
そういえばお正月になると、Twitterのタイムラインがにぎわう。
帰省の話、テレビの話、ソシャゲの話ととにかくいろいろなポジティブがあふれていく。
その様子を眺めていると、とても幸せな気持ちになる。とても、とても。
この時間を点として切り取って、地球の遠心力で遠くに飛ばしてくれたらずっと幸せなのに。
空想は引力に阻まれ、明日から仕事だという現実を突き付けてくる。
「ああ、そうだった」我に返って、コインランドリーを後にする。
明日から、また気持ちを新たに仕事を頑張っていこう。